renovation
昨今、住宅のリフォーム・リノベーション需要が増えています。
人口の減少や少子高齢化、環境問題の解決策の一環として、国が「つくっては壊す」フロー(流動)型の社会から、「いいものをつくって、きちんと手入れして、長く大切に使う」ストック(蓄積)型社会への転換を図っていることが、リフォームやリノベーションが増えた理由のひとつ。
新しく家を建てるのではなく、既存の住宅を改修して住まうことが、国の施策として推進されているんですね。
さらに、新型コロナウイルスの流行も、外出自粛により在宅期間が増え、居住空間への関心が高まったことでリフォーム・リノベーション需要の増加を後押ししたといわれています。
シャルールホームでもここ数年、リノベーションのご相談をいただくことが増えてきました。
たとえば、「今ある家をリノベーションしたい」というもの。ご夫婦どちらかの実家や、親族から相続した家をリノベーションして住む場合ですね。
「中古住宅を購入してリノベーションしたい」というご相談もあります。ここ最近の傾向として、10年未満の築年数の浅い中古住宅を購入し、リノベーションする方が増えつつあるようです。
今このページをご覧の方もきっと、ご自宅のリノベーションや中古住宅の購入を検討していらっしゃるのではないでしょうか?
そんなあなたのために、今からリノベーションのポイント、注意点などを余すことなくお伝えしていきます。
老朽化があまりにも進んでいるときは、安全性やコストの問題を踏まえ、建て替えをおすすめすることもあるでしょう。
反対に、あまりにも大きな家や鉄骨造・鉄筋コンクリート造の家などは、解体費用が高額になってしまうためリノベーションの方が適しているかもしれません。
また、1981年(昭和56年)6月1日以前に建築確認の下りた建物は現行の耐震基準に適合していないと考えられるため、耐震補強もあわせて検討する必要があります。
お客さまが20代の若いご夫婦か、すでに子どもたちが巣立ったあとの60代のご夫婦かによっても、答えは違うかもしれません。
このように「建て替えか?リノベーションか?」は、さまざまな角度からみて総合的に判断していくことになります。
いずれにせよ、築年数が比較的新しいとか、築年数のわりに老朽化の少ない建物であれば、リノベーションでも十分にあなたの希望を叶えることができるはずです。
歴史と愛着のある建物を、大切に維持していくこと。
古さのなかにある味わいを活かして、デザインすること。
制約のあるなかで、最大限に夢を実現すること。
リノベーションの醍醐味ですね。^^
リノベーションというと、「古い家をきれいにするもの」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、冒頭でもお伝えしたように、昨今では築10年にも満たない中古住宅を購入し、リノベーションされる方が増えています。
しかし、これはなんら不思議なことではありません。
古くなった家をただきれいにするだけではなく、きれいな状態に戻して、なおかつ居住性を向上させるための付加価値を加えるのが、リノベーションです。
現代の暮らしに応じた新しい家を買い、こだわりたい部分に手を加えて、付加価値を添える。
このようなリノベーション手法は、今後、家づくりの選択肢のひとつとして定着していくのではないでしょうか。
中古住宅は、価格や築年数だけで選んではいけません。
たとえば、大手ハウスメーカーに多いプレハブ工法の家は、壁や床・天井など面全体で建物を支えているため、壁を取り払ったり、移動させたりという間取りの変更に制限をともないます。
そのため、柱と梁で建物を支える在来工法の家に比べると、どうしてもリノベーションの自由度が下がります。
また、敷地と前面道路の関係によっては、家の建て替えができないことも。このような建物を、再建築不可物件といいます。
再建築不可物件はリノベーションする分には問題ありませんが、将来的に家の建て替えや土地の売却を考えたときに不利になってしまうため、購入には慎重になった方がよいでしょう。
そのほか、中古住宅は建物自体が問題を抱えているケースも多々あります。
建物の状態によっては補修だけでもかなりの金額になってしまうため、まずは専門家に相談されることをおすすめします。
2018年(平成30年)4月の宅建業法の改正により、中古住宅を売買する際には『建物状況調査』(インスペクション)に関する説明と希望者へのあっせんを行うことが、宅建業者(不動産会社)に対し義務づけられました。
国土交通省|住宅瑕疵担保制度ポータルサイト(インスペクション(既存住宅の点検・調査))
あくまでも目視で調査できる範囲に限られますが、どれくらい補修が必要か、重大な欠陥がないかなど、建物の状態を把握したうえで購入の意思決定ができるため、中古住宅購入のハードルは少し下がったかもしれません。
シャルールホームにも1級建築士、1級建築施工管理技士資格を持つインスペクターが在籍していますので、中古住宅ご購入の際にはぜひご相談ください。^^
内外観や設備を一新するだけではなく、さまざまな形で手を加えることで暮らしに付加価値を添えるリノベーション。
ここからは、
「そもそも、リノベーションとは何なのか」
「リノベーションでどんなことができるのか」
ということを、具体的に説明していきたいと思います。
さらに、年数がたてば家族構成も変わります。
子どもが生まれ、成長し、やがて巣立っていく。
子ども中心の生活から、大人だけの暮らしへ。
ライフスタイルの変化に合わせて間取りを変え、コンパクトに暮らしやすく。
核家族の増えた現代。家族構成や暮らしの変化に家を合わせていくこともリノベーションの大切な役割のひとつだと、シャルールホームは考えています。
手入れをしながら大切に住んでいた家は、老朽化もゆっくりです。
それでもどうしても我慢できないことって、ありますよね。
「すきま風が寒い」
「足元が冷えてしょうがない」
「窓や押入れの結露がすごい」
「エアコン一台では、なかなか部屋が暖まらない」
築年数の古い建物は断熱材が劣化していたり、そもそも断熱材が入っていなかったりするため、冬の寒さが骨身にこたえます。
そんなときは、断熱リノベーション!
壁の中や床下に断熱材を新たに入れるか、交換することになりますが、壁や床をはがして断熱材を施工する工事は、それなりに手間も費用もかかります。
そんな大がかりな断熱改修が難しい場合には、窓の改修だけでも十分な効果を得られます。
単板のガラスを複層ガラスに交換したり、アルミサッシを樹脂サッシに交換したり。もっと手軽なのは、既存窓の室内側に内窓を追加する方法です。
断熱リノベーションは冬の寒さだけでなく、夏の暑さ改善にも効果的。強い日射は、外付けブラインドを後付けして遮断するのもおすすめです。
断熱性を高め、さらに輻射式冷暖房システムのエコウィンを設置すれば、快適性がより向上するとともに省エネ性にも期待できますよ。
1981年(昭和56年)6月1日以前に建築確認の下りた建物については、耐震補強もあわせて検討する必要があるということは、先にお伝えしましたね。
実際、築40年や50年の家にお住まいの方などは「もし今、大地震がきたら…」と不安になったこともあるのではないでしょうか?
耐震リノベについてお話しする前に、まずは地震に強い家の目安となる『耐震基準』について説明しておきます。
宮城県沖地震発生を受けて、1981年(昭和56年)建築基準法に導入された『新耐震基準』。
2000年(平成12年)には阪神淡路大震災の被害状況を踏まえ、木造建築物に関して新たな基準が追加されました。この時の変更は、『2000年基準』『新・新耐震基準』などと呼ばれています。
この新耐震基準と2000年基準が木造住宅における現行の耐震基準であり、「震度7程度の大地震でも倒壊・崩壊しない」強度を持つとされています。
耐震基準のほかに、もうひとつ。住宅の耐震性を示す用語として『耐震等級』があります。
これは品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)で定められた住宅性能表示のことで、現行の耐震基準を満たした建物が3段階のうちもっとも低い『耐震等級1』。
『耐震等級2』は、耐震等級1の1.25倍。
そして、『耐震等級3』は耐震等級1の1.5倍の強度を持つシェルターのような家。有事の際の防災拠点となる消防署や警察署と同等の耐震性を有します。
福井県では、耐震診断を行い、作成された補強プランにもとづいて耐震等級1に適合するための改修を行うと、最大120万円の補助金を受け取ることのできる制度があります。
ただし、実際の耐震工事には数百万円という費用がかかるため、補助金だけで工事費をすべてカバーすることは不可能。
補強するためには壁や床・天井をめくって工事しなければならないため、部分的な解体・撤去や原状回復に、かなりの費用を要してしまうのです。
費用を抑えて耐震補強したいという場合、たとえばLDKだけ、寝室だけというように部分的に補強する方法もあります。
この場合も、30万円の補助金が出ます。
いずれにしても工事費がかなり高額になってしまうため、耐震診断をしたものの、実際の工事には至らないという方も多いのですが…。
鎧ガード工法なら『耐震等級3』も可能
先ほどお伝えした補助制度は、新耐震基準に適合していない木造建築物を耐震等級1にすることを目的としたもの。そのため、新耐震基準に適合しない住宅や耐震等級1の住宅を耐震等級2以上にするための工事では、補助を受けることができません。
しかし、現実問題として2016年(平成28年)の熊本地震では、耐震等級1や耐震等級2の建物が倒壊しています。
それを考えると、制度にもとづいた耐震改修では、万が一の際の不安を完全には払拭できませんよね。
シャルールホームが推奨するのは、耐震性に不安のある住宅を耐震等級3に改修する耐震リノベーションです。
木造耐震補強金物工法『鎧ガード』なら、工事費が従来の工法よりも4割ダウン。福井県の補助制度を利用して耐震等級1に改修するよりも、コストを抑えて耐震等級3まで性能を引き上げます。
さらに、従来の工法では家の中から壁をはがして工事しなければならなかったところ、『鎧ガード』は建物外側からの施工が可能。家の中にいながら、あるいはお出かけ中でも、屋外からの耐震改修を行うことができる点も大きなメリットです。
画像引用:HJ株式会社|鎧ガード工法
効率的で、費用対効果に優れた『鎧ガード』。
鎧のガードで大切な住まいに安心を付加する。
それが、シャルールホームの提案する耐震リノベーションです。
まずは、耐震診断を!
いずれにしても、まずは自分の家の状態を知ることです。
今お住まいの家、購入した中古住宅の耐震性に不安をお持ちの方は、耐震診断を受けてみることをおすすめします。
耐震診断にかかる費用は、診断に5万円、補強プラン作成に5万円。
1981年(昭和56年)5月31日以前に着工された戸建ての木造住宅の場合、福井県と各市町村から9割の補助金が出るため、実質1万円での診断が可能です。
耐震診断は、耐震診断士のいる建築会社が行います。
シャルールホームにも耐震診断士が在籍していますので、どうぞお気軽にご相談ください!
効率的で、費用対効果に優れた『鎧ガード』。
鎧のガードで大切な住まいに安心を付加する。
それが、シャルールホームの提案する耐震リノベーションです。
なお、シャルールホームでは木造住宅に限らず、鉄骨造や鉄筋コンクリート造のリノベーションも承っております。
リノベーションをご検討中の方、「新築か?リノベーションか?」でお悩み中の方、現在のお住まいに悩みや不満をお持ちの方。ぜひ、ご相談ください。
シャルールホームが、ご家族のライフスタイルを最大限に楽しめるリノベーションを提案させていただきます!