renovation
まずは、建物の外側を見てみましょう。
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洋瓦にレンガ調のサイディング。
一見、鎧戸のようにもみえる雨戸や格子窓。
外装材、装飾も含め、ブラウン系で統一された洋風の外観です。
外まわりは手を加えない予定でしたが、木造住宅耐震改修の補助金(120万円)申請のため、部分的に壁を撤去して躯体(骨組み)の補強を行いました。
必然的に、壊した部分の外壁を張り変えることに。
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同じサイディングや似たような柄のものでは色褪せや柄の違いがかえって目立ってしまうため、あえて色柄も材質もまったく異なる外壁材をチョイス。
濃いグリーンの金属サイディングによって、もともとのトラディショナルな外観がどことなくモダンな雰囲気になりましたね。^^
次は、家の中を見てみましょう。
玄関まわりは改修せずに、そのまま使用します。
奥の和室や2階も手をつけず、LDKと水回りを中心にリフォームを行います。
こちらの写真は、玄関ホールから廊下の奥を撮影したところ。右手には浴室と洗面脱衣室、左手には約8畳分の応接間があります。
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浴室があった場所には、1坪サイズの収納スペースができました。
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整列するきつねの模様がカワイイ、遊び心たっぷりのファミリークローゼットです。
そしてこちらが、廊下の左側にあった応接間。
ターコイズブルーを基調にした、クラシカルなデザインの西洋モダン。
和室の次に日当たりのよい、南に面したお部屋です。
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この8畳の応接間が、廊下、洗面脱衣室、ボイラー室、トイレのあった場所までスペースを広げて、約17畳のLDKに大変身!
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ブルーはブルーでも淡いパステルブルーをアクセントにした、さわやかな雰囲気のリビングルームに生まれ変わりました。
窓の位置も大きさもそのままですが、内装を変えただけで室内がぐっと明るくなったように感じます。
こちらは改修前のボイラー室。
ボイラーって、なんだか懐かしい響きですよね。暖かいので、物干し部屋としても活躍していたようです。
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このボイラー室と洗面脱衣室、トイレなどの水まわりがあった場所はキッチンに。
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腰壁の向こうにチラリと見える、優しい色味の木目が素敵ですね。
キッチンボードまわりの白っぽいレンガ調のアクセントクロスに、西洋モダンな雰囲気がわずかに残ります。
今回のリノベーション最大の見どころは、ここではないでしょうか?
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和室の縁側へとつながる明るい廊下は、中庭を囲む一等地。
この趣を壊すことなく、LDKに合わせた明るい内装に一新しました。
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どうですか?
LDKとつなげることで、この空間がより生きてきましたね。
廊下の左側にはもともと独立した台所がありましたが、改修後はトイレ、洗面脱衣室、浴室などの水まわりを集約。
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この台所が今でいうダイニングキッチンで、隣り合う和室がリビング、いわゆる茶の間として使用されていたのでしょうね。
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洗面脱衣室は広めにとって、ホスクリーンを設置。ランドリールームとしてもご使用いただけます。
これまでにもリフォームされているとあって、建物自体は比較的きれいでした。
それでも、現代の暮らしに見合わない間取りというのは、やはりストレスがかかるもの。
「不便」「暗い」「無駄が多い」
よくあるこんなお悩みも、今回の部分リノベーションで十分解消できたのではないでしょうか?