こんにちは、福井で健康と安全にこだわった注文住宅を手がけるシャルールホームです。
古くから伝わる日本の家というのは、本当によく考えられているものです。
敷地に合わせて家を建てるのではかく、太陽の向きに合わせて家を建てるというのも、自然の恩恵を受けるための工夫でした。
→“道路に対して斜めに建つ家”の不思議( https://chaleurhome.co.jp/index.php/blog/house-and-health/item/42-202 )
そして、軒や庇も日本の気候風土に合わせた工夫のひとつです。
今どきの軒がない家は、軒のある家に比べて確実に外壁が傷みやすく、汚れやすいです。
雨仕舞がよくないため、雨漏りのリスクも大きいです。
また、福井のような雪の降る地域では、軒のある家とない家で雪の積もり方も違います。
軒がなければ、外壁まわりを雪で覆われるため、外壁側の温度が大きく下がってしまい、壁内結露の不安が生じます。
軒や庇があるだけで、このようなリスクから家を守ることができるだけでなく、住む人も自然の恩恵を存分に受けることができます。
まず、軒や庇があれば、雨の日でも窓を開けて風を通すことができますね。
夏の日射を遮るためにも、軒や庇は必要です。
太陽高度の高い夏には軒や庇が上部からの直射日光を遮蔽し、太陽高度の低い冬になると、軒や庇の下から暖かな日差しが部屋の奥まで入り込み、室内を暖めてくれます。
ところが近年、デザインやローコストを重視した軒や庇のない家が増えています。これが、大変残念でなりません。
自然の力を最大限に活用し、最後に冷暖房といった機器の力を借りる。
これが、人の住まいとして本来あるべき姿ではないでしょうか。