こんにちは、福井で健康と安全にこだわった注文住宅を手がけるシャルールホームです。
1998年8月26日、総和ハウジング創業。
工務店の経営者として家づくりに携わる中、さまざまなお客さまとの出会いを経て、吉村は家づくりへの想いをさらに深めていくことになります。
『第3章 半端な仕事はしない』
創業から約半年後。知人の紹介で、新築住宅のプランニングをすることになりました。
お施主様は、車いすの息子さんがいるご夫婦で、息子さんのための本格的なバリアフリー住宅をご希望でした。
ただマニュアルどおりに設計することもできたでしょう。
しかし、障害の度合いや生活のスタイルは1人ひとり違うはずです。吉村は病院まで足を運ぶと、車いすのサイズをすべて自分の手で測り、廊下やトイレ、出入り口など、車いすでスムーズに家の中を移動できる寸法を、図面に落とし込んでいきました。
万が一にも失敗があってはならないと、できたプランは担当医師にも確認してもらいました。
「息子さんが暮らしやすい家を」
「ご家族が介助しやすい家を」
ただ、その一心でしたが、「ここまでしてくれる工務店はほかにはいない」という医師の言葉がきっかけとなり、創業以来、最初のご縁をいただくこととなりました。
数ある建築会社の中から選ばれたことで、「お客さまのための家づくり」という選択に間違いがなかったことを、再確認する出来事ともなりました。
2軒目の仕事は、100坪の和風住宅でした。
和風住宅の経験はありませんでしたが、そういう計画があるという話を聞くと同時に「図面を描かせてください!」と名乗りを上げた吉村。
初めての和風住宅。数寄屋や家相の考え方など学ぶべきことが多く、決して簡単なことではありません。
しかし、精魂込めて描き上げたプランは、間取りも仕様もフォルムもよいと、お客様も一目で気に入ってくださいました。
こうした1つひとつの出会いと経験が大きな自信となり、家づくりへの想いはさらに加速します。
一歩一歩着実に前へ進む吉村でしたが、ある日、ふとしたことがきっかけで家づくりの神髄を知ることとなります。
そのきっかけである吉村に大きな衝撃を与えた出来事について、次回お話しさせていただきます。