こんにちは、福井市の工務店シャルールホームです。
吉村代表の創業物語。前回は、創業に至るまでの道のりについて、お話させていただきました。
天職であったはずの住宅の仕事に、葛藤を感じ始めた吉村。
葛藤とは? そして、吉村の独立を後押ししたものは何だったのでしょうか?
『第2章 葛藤を乗り越えた先』
お客さまの喜ぶ顔を見たい一心で、真面目に家づくりに取り組んできた吉村。
当時は、お客さまのため一所懸命に仕事をしているつもりでした。
ところが、ある時からこんなことを思うようになったのです。
「これは、本当に自分が売りたい家なのだろうか」
これは、お客さまのための提案ではない。
単に契約をいただくための提案ではないか…。
もちろん、会社には会社の方針があります。一社員として、会社の売上に貢献するのも当然のことです。
つまり、企業に属している限り、自分が思う「本当によい家」をつくることはできないということに、気付いてしまったのです。
お客さまのための家づくりか。
会社のための家づくりか。
日々葛藤を繰り返し、悩み抜いた末に出した結論。
「自分が先頭に立ってやるしかない」
もう、迷いはありません。
決断してからは、会社を辞めて独立することへの不安よりも、
(これでやっと、本当によい家、本当に住み心地のよい家をつくれる!)
という、喜びと希望に満ちあふれていました。
1998年8月26日。
総和ハウジングを創業。
たったひとりの挑戦ではありましたが、応援してくれる家族や友人がいました。
そして、吉村の独立開業を強く後押ししてくれた職人さんたちがいました。
こうして、吉村は「本当の家づくり」への第一歩を踏み出したのです。
家づくりに対する強い想いがあるからこそ、ぶつかる壁。
その壁を乗り越え、たどり着いた先にあったのが「創業」でした。
次回は、工務店を経営する中でさらに深まる、吉村の家づくりへの想いについて、お伝えします。