家の解体に伴うお手伝いをさせて頂きました。
道幅が狭く重機が入らない為に全て手壊し手運びの作業となりました。
暑い中、細く長い階段を登って降りての繰り返しでした。
解体作業員さん、本当にお疲れ様でしたm(__)m
解体が終わり、確認の為お客様に来て頂きました。
「あっ・・ないんだ・・もうないんだ・・」
角を曲がって家が建ってた場所に差しかかった時
ご主人さまは仰いました。
とても深く重みのある言葉に胸が熱くなりました。
ご両親もお亡くなりになり、今は県外に住んでいらっしゃいます。
家の老朽化が進み、管理していくには難しくなったため解体することを
決断されました。
生まれ育った場所・・
ご両親、ご兄弟、お友達・・
たくさんの思い出のある場所・・
それぞれの部屋の場所を確認するかのように立ち止まり
解体された敷地内を歩かれていました。
言葉にできない想いを感じました。
「もう、ここへ来るのは最後かな・・」
そう呟きながら何度も何度も振り返り帰って行かれました。
お家を解体する時に立ち会われ涙を流される方
重機が入る瞬間を見届けたいと言われる方
が、いらっしゃると解体屋さんから聞いたことがあります。
私も同じ事を望むだろうなと思いました。
お家の形はなくなっても、ご主人さまの心の中には
ご家族の思い出と共にいつまでも鮮明に残っていかれると思います。
お家のスタートからお手伝いさせて頂くことが多いなか
解体のお手伝いをさせて頂いたことで
改めて家は建てて終わりではないことを実感しました。
衣・食・住のなかの大切な『住』の部分
ご家族の歴史が刻まれていく家
これからもお客さまと寄り添いながら家づくりに携わっていきたいと思います😌